東京新大学野球連盟 対談紹介
(平成1年)

対談者

松井 平成元年おめでとう。
栗山 おめでとうございます。本年もよろしく御願い致します。
松井 昨年は大変な活躍だったけれど、スタートがおしかったね。
栗山 ええ、そうなんです。ケガで出遅れて残念だったです。
松井 僕はあなたがポニーベースボールのときから見ていて、創価高校の試合も ほとんど見ているけれど大学は創価でなくて、学芸大で活躍したね。
栗山 はい、そうです。
松井 国立出て教職の免許持ってるプロ野球選手は貴方が初めてなんだけど、 プロ入りに抵抗なかった?
栗山 そうですね。ありましたね。
家族とか周りの人に、「どうして」と云われました。しかし、自分の中では逆に 「3年やってダメだったら先生やればいいや」という気持ちと、子どもの頃からの夢で 「上の野球をやってみたい」という気持ちがあったものですから、 「チャンスがあればプロでやりたい」と思って、強引に決めました。
松井 学生時代からセンスは良かったね。
栗山 いえいえ、才能ないですから。
松井 運動は何でも得意でしょう?
栗山 そうですね。野球が一番ヘタなくらいで、何でもそれなりに。
松井 大学時代はピッチャーと外野をやってたね。
栗山 はい。やりました。
松井 4年間の通算打率.389は、リーグのレコードで当分破れそうもないね。
栗山 あ、そうなんですか? でも記録は破られるためにありますから。
松井 大学時代の思い出を何か・・・。
栗山 1年の春と2年の春に優勝して、日本選手権に出ました。ボロボロに打たれて 力の無さを痛感しました。レベルは低いリーグでしたが、本当に皆が真剣に 練習したことが良い思い出になっています。
松井 学芸大の選手は一人一人がしっかりした考えを持っているね。
栗山 そうなんです。選手としてやるだけでなく、「将来、高校の監督になりたい」 というのが多いので「勉強しよう」という気持ちを強く持っていますね。
松井 平成元年の決意抱負を聞かせてください。
栗山 昨年、一昨年と病気、ケガで出遅れましたので今年は、130試合フル出場 したいと思っています。
松井 今年は良さそうだね。
栗山 ええ。でも良い時こそ油断すると落とされるので、大事にやりたいと思います。
松井 スイッチヒッターになって、はじめは大変だったでしょう。
栗山 とにかくバントはしっかり決めようと思っています。
松井 色はピンクが好きだね?
栗山 いゃーたまたま今日着てるのと、他人が着ないので目立つんですかねー。
松井 珍プレー好プレーによく出るね。
栗山 ええ。珍プレー好プレーのレギュラーと云われてるんです(笑)。
松井 ちょっと内股だね。
栗山 ええ。スポーツ選手にとってはいいんですけど、「内股すぎて格好悪い」 なんて親せきの人に言われちゃって。
松井 高校時代から見ていて、貴方は上の人から「やらされている」という 感じは無かったね。
栗山 そうですね。練習も好きだったですし、特にプロに入ってからは 自分の才能の無さがわかってますから、練習やるしかないですから。
松井 ゴルフは?
栗山 ええ、やっとハーフ50切るくらいです。教えて下さいよ。
松井 ピッチャーが上手いね。
栗山 そうですねピッチャーは上手いですね。
松井 オフに行こうか?
栗山 ええ、是非お願いします。
松井 下が緑の時にやった事ないでしょう。
栗山 ええ、いつも枯れたり凍ってたり。
松井 結婚は?
栗山 ええ、したいんです。先輩、よろしくお願いしますよ。
松井 本当? それじゃ聞くけど、ポチャッとかわいいのと、スラッと美人と どっちがタイプ?
栗山 きれいに越したことはないですけど、明るく楽しい人ならどっちでも。
松井 ヤクルトは若い人が伸びてきて今年あたり監督さんも勝負かける年と思うけど。
栗山 ええそうなんです。僕達が広沢、池山に継いでいく使命と思っています。
松井 息の長い選手として、10年はやってもらってやがては指導者的立場に なって欲しいね。
栗山 はい、やりたいと思います。若松さんのようになりたいと思います。
松井 今年の大活躍を祈っています。長時間御苦労様でした。
栗山 ありがとうございました。頑張ります。


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