平成7年 東京新大学野球連盟春季入れ替え戦

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    平成7年6月18日 創価大学グランド 1・2部入れ替え戦第1戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    工学院大(2部1位) 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
    東京国際大(1部6位) 0 0 0 0 0 3 0 0 × 3

    盤石の戦力で2部で5季連続優勝を果たした工学院大と1勝10敗の勝点0で1部最下位となった 国際大の対戦だったが、第1戦は右のエース・塩見のがんばりで国際大が辛勝した。

    工学院は4回に伊藤・横溝の連打で得た好機に敵失で先制。投げては2部で防御率0点台で最優秀防御率を獲得した 高田が好投していたが6回、国際は連続四球で得た好機に代打の若狭の2点適時3塁打で逆転。 さらに飛田の適時打で加点した国際は、先発の塩見が走者を背負いながら打たせて取る投球で完投勝利。 1部リーグ戦でいいところのなかった国際だが、辛うじて1部残留に王手をかけた。

    平成7年6月19日 創価大学グランド 1・2部入れ替え戦第2戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    東京国際大(1部6位) 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
    工学院大(2部1位) 0 0 0 0 0 1 0 0
    (9回サヨナラ)

    平成4年夏に投の2本柱として工学院大学附属高校を西東京大会ベスト4まで導いた、 左の本田茂雄(現国際大3年生)と右の板橋虎太郎(現工学院大3年生)が投げあった試合は、 すばらしい投手戦となったが、一つの采配ミスから工学院大に勝利が転がり込んだ。

    工学院・板橋、国際・本田ともにいい立ち上がりを見せたこの試合だが、4回に工学院が1死3塁の好機をつかむ。 ここで高田の中飛で先制かと思われたが、国際守備陣が好中継で3走を刺し、無得点。 一方、国際は5回に無死2塁の好機をつかむも、板橋の豪球の前に牧野・三角・山本が3者連続三振。 両投手のがんばりで1点を争う試合となってきたが、6回に本田がややコントロールを乱し、 押し出し四球で工学院先制。しかしこれで有利になったかと思われた工学院も、 7回に板橋がややコントロールを乱し、押し出し四球で国際同点。1点を争う攻防は続いたが、 8回裏2死、国際は左の高田を打ち取ったところで好投の本田をなぜかスパッと交代。 この継投に救われた工学院は、9回、3番手投手・佐藤を攻め、1死満塁から板橋のサヨナラヒットで勝利。 投打の柱・板橋の活躍で工学院は1勝1敗としたが、国際にとってはイヤな雰囲気の負けを喫した一戦だった。

    平成7年6月20日 創価大学グランド 1・2部入れ替え戦第3戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    工学院大(2部1位) 0 0 2 4 0 0 0 0 1 7
    東京国際大(1部6位) 2 1 0 0 0 0 0 1 0 4

    1勝1敗で迎えた第3戦は、またも板橋が快投を見せ、工学院大が念願の1部昇格を果たした。

    工学院・高田、国際・塩見で始まったこの試合は、国際打線が序盤から高田をとらえ、3点をリード。 しかし工学院も3回に土屋・高田の適時打で追い上げムードを作り、3回から早くも板橋をリリーフに送る。 この継投が流れを呼び、4回に工学院は敵失で広がった好機に1年生・横溝の内野安打で同点。 さらに走者を二人残して2部の本塁打王・土屋が勝ち越しの3点本塁打。このリードを、 結局連投となる板橋が3回以降相手打線を1安打に抑える快投を見せ、工学院が勝利。 ここまで5季連続で2部優勝を果たしながら1部昇格を果たせずにいた工学院が、板橋・高田の2枚看板で ついに念願の1部昇格を果たした。

    一方の国際大は、平成2年春に宮野という好投手を擁して日本工業大と入れ替わりで1部昇格を果たし、 その後低迷しながら1部残留を続けていたがついに2部転落。来季は11季ぶりの2部となる。


    2・3部の入れ替え戦第1戦は東京都立大学の勝利

    平成7年6月19日 創価大学グランド 2・3部入れ替え戦第2戦
    1 2 3 4 5 6 7 8 9
    西東京科学大(2部6位) 0 0 0 2 0 2 0 0 0 4
    東京都立大(3部1位) 0 1 1 0 0 0 0 1
    (9回サヨナラ)

    6勝4敗で3チーム並んで得失点差で優勝、というおいしい優勝を3部で果たした東京都立大と、 122失点での1勝9敗で最下位という壊滅的な西東京科学大の対戦は、2連勝で都立大が勝ち、 5季ぶりとなる2部昇格を決めた。

    都立は2・3回にいずれも敵失絡みで1点ずつ得点。しかし西東京も、リーグ戦であまりよくなかったらしい、 都立先発・窪田から、4回に3安打を集中して同点。6回には四死球でつかんだ好機に8番・遠藤、9番・二出川が 連続押し出し四球を選び、無安打で2点を勝ち越し。その後は西東京先発・青木、都立2番手・石井が好投していたが、 1点差で迎えた9回裏、西東京はエースの青木から工藤へ継投。この継投が裏目に出て、 1死1塁から窪田の適時3塁打で同点。さらに続く荒川が前進守備の右翼を越えるサヨナラ安打を放ち、 逆転サヨナラ勝利。劇的な勝ち方で都立は2部昇格を決めた。

    都立大はこれで平成5年春に西東京科学大と入れ替わりで3部転落を味わって以来、 最初の挑戦で2部復帰。一方の西東京科学大は4部から一気に2部昇格を果たしたものの、2部では低迷を続け、 5季ぶりの3部転落となった。


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