平成13年 東京新大学野球連盟春季入れ替え戦

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平成13年6月2日 流通経済大学グランド 1・2部入れ替え戦第1戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本工業大(2部1位) 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
東京国際大(1部6位) 0 1 0 0 0 4 2 0 × 7

投手戦となった序盤だったが、中盤にソツなく加点して突き放した東京国際大が先勝した。

東京国際大・柳、日本工業大・三浦の両エースの試合で始まった試合、2回に東京国際大が 斉藤の適時2塁打で先制。しかしその後両投手とも力投を見せ、試合は投手戦に。 そしてその雰囲気を中盤に動かしたのは東京国際大だった。1-0の6回、 安打と敵失の無死1.3塁から鯨井の適時2塁打、斉藤の犠飛、長谷川の適時2塁打、 鈴木の適時打とたたみかけて4点。7回にも2点を追加した。投げては柳が 慎重に慎重を重ねて低目を突く投球を披露。日本工業大を散発3安打と完全に抑えこんだ。 また、中盤に高目に浮いた三浦の変化球を積極的に叩いた打線もよかった。

日本工業大は打線のつながりも欠き、頼みの三浦も力投しながら中盤につかまった。 打って3安打だけ、守って6盗塁を許すなど、主将で攻守の要でもある守屋が 実習で欠場しているのも痛かったと言えよう。

平成13年6月3日 流通経済大学グランド 1・2部入れ替え戦第2戦
1 2 3 4 5 6 7
東京国際大(1部6位) 0 2 1 5 2 0 0 10
日本工業大(2部1位) 0 0 0 0 0 0 0 0
(7回コールド)

(この試合の記事は東京理科大学・藤島由幸氏によるものです)

連投となるエース三浦を先発させた日工大は、この日も国際大の果敢な走塁に苦 しめられてしまう。盗塁、そして内野安打で2走の生還を許すなど序盤に3失点。三 浦も辛抱して投げ続けたが、4回には足によるプレッシャーを受け続けた守備陣がつ いに致命的な送球エラーを2つ犯し勝負は決まった。

初回には先頭の木野がいきなりクリーンヒットで出塁。前日とは違う展開になり そうな予感がしたのだが。日工大は緒戦の反省を生かしてか早いカウントから積極的 に打ちにいくが、これが裏目に出て国際大バッテリーの術中にはまってしまう。捕手 長谷川は変化球を中心に配球を組み立て、奈良もこれに応えて柳と同様に丁寧なコン トロールを心掛ける。実習等で主力の4年生を2人欠く日工大はボール球を振らされ 続け、屈辱的な1安打零封を喫した。

国際大は貧打を心配されていたようだが、たとえ1部リーグの投手陣を打てな かったとしても相手投手の球威が落ちてくれば確実に強い打球を放つ力は備えてい る。上位打線は前日と同じく奮わなかったものの、鯨井・斎藤らの若い下位打線が大 きく貢献し2部との実力差を見せつけて完勝した。


平成13年6月2日 流通経済大学グランド 2・3部入れ替え戦第1戦
1 2 3 4 5 6 7
工学院大(3部1位) 0 0 1 4 1 3 0 9
東京農工大(2部6位) 0 0 0 0 0 0 0 0
(7回コールド)

3季前には2部で激しく優勝を争った両チームの対戦、この試合では工学院大が東京農工大を圧倒し、 どちらが2部校でどちらが3部校だかわからない試合となった。

東京農工大・福田、工学院大・野口ともに無難な立ち上がりを見せたこの試合、 先制したのは工学院大。3回に2死2塁から墨谷の適時2塁打で先制。 さらに4回に1死1.3塁から青木の適時打、長谷川の2点適時3塁打、浦野のスクイズと たたみかけて4点を追加。5回には荒木、6回には長瀬・松原とまんべんなく 適時打が出て完全に東京農工大を圧倒。福田の直球を中堅を中心にきれいに打ち返した。 投げては野口がコーナーへの変化球を武器に安定した投球を披露。2番手・津島も 2回を無安打に抑える好リリーフを見せて工学院大のいいところばかりが出た試合だった。

平成13年6月3日 流通経済大学グランド 2・3部入れ替え戦第2戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
東京農工大(2部6位) 2 2 1 0 0 0 0 0 0 5
工学院大(3部1位) 1 2 0 0 1 4 0 2 × 10

(この試合の記事は東京理科大学・藤島由幸氏によるものです)

前日は沈黙した農工大打線が本来の力を発揮し初回から爆発する。工学院大の福田 一人は不利なカウントから置きにくるボールを痛打され、序盤で早くもKO。農工 大は何と3回までに10安打を放つのだが、工学院大ショート墨谷の再三にわたる攻 守やレフト村上の好返球などもあり、ヒット数の割には5点しか取ることができない。

農工大の先発は連投の福田歩。この日はキレのある変化球でカウントを取ること に集中し我慢の投球が続く。しかし、そんなエースの足を守備が引っ張り徐々にリー ドを縮められてしまう。6回にはやはり失策が絡んだ1死2・3塁のピンチから津島 に逆転打を浴び無念のKO。頼れる投手が1人しかいないチームの場合、エースの降 板は敗北を意味する。打線も孤軍奮闘する福田歩を助けるべく点差を広げたかったの だが、2回途中からリリーフした浦野の緩急をつけたピッチングの前に翻弄され、4 回以降は追加点が取れなかった。

1年前の同じグラウンドでの入れ替え戦、ケガで試合に出場できずに転落を味 わった荒木がこの日3安打2打点。そして、試合後に人目もはばからず涙した主将の 津島が4安打2打点の活躍。悔しかったあの日の雪辱を見事に果たした。彼らだけで なく、下位まで切れ目のない打線とぜいたくとも思える充実した投手陣は、3部降格 にもめげずに意識をつないで練習し続けた成果だろう。農工大にも、今回工学院大が 成し遂げたような復活を期待したい。


平成13年6月2日 国際基督教大学グランド 3・4部入れ替え戦第1戦
1 2 3 4 5 6 7
帝京科学大(3部6位) 2 0 2 0 0 0 0 4
国際基督教大(4部1位) 1 2 2 1 9 0 × 15
(7回コールド)

平成13年6月3日 国際基督教大学グランド 3・4部入れ替え戦第2戦
1 2 3 4 5 6 7
国際基督教大(4部1位) 4 0 0 0 1 0 4 9
帝京科学大(3部6位) 0 1 0 0 0 0 0 1
(7回コールド)


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