平成22年 東京新大学野球連盟秋季入れ替え戦

2・3部、3・4部入れ替え戦雑感

(この文章は匿名希望者によるものです)

【順延日程】

当初は10月30日(土)・31日(日)に開催される予定だった。ところが30日に台風14号が関東地方に接近し、荒天のため中止となる。 しかし、この直後の連盟事務局の決定が見事だったと思う。翌31日にはグラウンドの回復を待ち、 3試合の実施は無理という状況で1試合のみ強行するという柔軟な判断。 そして、2・3部と3・4部の出場校には早期に順延を通達していた。 下部リーグのチームからは、平日に試合が行われると授業や実験があるためにベストメンバーを組めないという訴えがある。 連盟側もこの意向を汲み、決着が第3戦にもつれた場合は翌週に行われることが通例となっている。 また11月6日(土)の第1戦に関しては、2〜3日前の時点で試合会場がまだ発表されていないという事態であった。 各チームとも不安に感じていたかもしれないが、連盟側は埼玉県内でも屈指のすばらしい球場を用意してくれた。 やはり、下部リーグの選手たちにとっては、普段使用している大学のグラウンドではなく、 立派な球場で大切な試合をプレーできるというのは大きな喜びだろう。 結局、入れ替え戦が終了したのは2週間後となったが、この間に尽力された方々に敬意を表したい。


【審判員】

11月13日(土)に行われた試合の中での出来事。日工大の選手が、悔しさのあまりバットを地面に叩きつけるというシーンがあった。 この選手の気持ちも理解できないではない。絶対に降格したくないという強い思いがあったのだろう。 具体的には、自分が打席に立っている際に牽制球を何度か放られて集中力を乱され、 さらに打てるボールをなかなか投げてこないことに対してイライラしているように思われた。 バットを投げつけたのは四球を選び一塁ベースへ歩き出している最中だった。 この問題ありの光景を流してしまうのではなく、一塁塁審である田中(幹)審判員が毅然とした態度で当該選手に警告を発しておられた。 スポーツマンらしからぬ行為に対していきなり退場をちらつかせながら叱責するのではなく、冷静に諭しているように見えた。 田中(幹)さんは、このイニング終了後にも、監督を兼任する日工大・菅原選手に対して再度注意を与えている。 田中(幹)さんのこの一連の動作はファインプレーだと感じた。 審判団には、ジャッジに対する不満により批判が集まってしまうことがあり大変気の毒だが、 田中(幹)さんのように色々な意味で良い仕事をされる審判員がいらっしゃるのも事実である。


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