実際に活躍したのは4年生あたりの超若手OBと、 桜の木まで飛ばしてエンタイトル2ベースを放った堀田/下里の中軸と、 2回をパーフェクトに抑えた伊藤さん(71歳)の1トップです。 あと小関さん市山さん道元さんはほぼ半分のイニングで元気に守備してましたし、 茂木くん松本くんは外野フライをきちんとグラブに収めて守備に貢献。うらやましい です。 確かに例年にない緊迫した雰囲気でした。もう少し詳しくレポートさせて頂きます。 まず試合前の練習で新品のグローブを光らせながらガンガン遠投する道元さんの仕上 がりにビックリ。 試合では若手OBが内野ゴロを打って1塁にヘッドスライディングしたのを初めて見た。 (楽々アウトだったが。。このあたりからいつもと違う雰囲気に気づく) 打席に向かう道元さんが「この木のバットで打ってもええかの?」と気合い満々。 (自分のバットですか?と聞くと「違う」というので止めて頂きました) 現役の打った痛烈な1塁ゴロを若手OBがはじいてしまった球を 2塁手の道元さんが横っ飛びで抑えたのには本当にびっくらこいた。。 (道元さんはその直後に足がつってしまい交代したが。。) そもそも2対2で9回を終えたのが初めてだし、延長戦突入も初めてだ。 10回の表、先頭バッターの市山さんデッドボールでの出塁が悔しかったらしく、即2 盗を決めた。 道元さん出塁でランナー1・3塁。 このチャンスにそれまで2タコの小林登場。。いつもと違って気合い十分。 終盤からマウンドに立ち、無失点で抑えてきた現役投手・長岐(作新学院 4年 189cm)は 完全にビビってしまい、ストライクが入らない。 カウント0-3の後に投げた球はワンバンしそうなクソボール。。 それを小林は敢えて空振りして「勝負せい!」と意気込んだ。(ありえへん。。) 次のストレート(約140km/h)をフルスイングした結果、球は左遊間の真ん中を抜けていった。 市山さんがホームインして3対2。 その後、もう一人出塁するも追加点には結びつかずチェンジ。 延長10回裏の守備は特に気合いが満ちていた。現役は死にものぐるい。 OBチームの投手は絶好調の下里。絶対に打たせない、という闘志がベンチまで伝わってくる。。 しかし先頭打者を出塁させてしまった。1打同点、下手すりゃサヨナラ負けの危機だ。 次打者は左バッター。打つ気満々。ベンチから小林がライトへ飛び出した。 OB戦で守備固めをしたのも初めてだ。 守備についた小林は「どんな球でもスライディングキャッチしてやる」という強気な思いと、 「ライトには飛んできませんように」という思いが交錯した。 その後1アウトでランナー2塁になった。(1・2塁だったかもしれん(^^ゞ) あと二人で勝ち投手。。下里は渾身の力で低めのストレートを投げた。 しかし次の瞬間、現役バッターは快音を放った。 センター手前に落ちるか落ちないか、、そんな感じの鋭いライナーだった。 「ヤバイ」、「終わった。。」、と誰しもが思った次の瞬間、 2塁手・柴田(青森高校 4年)が長身を活かし、ジャンプ一発! グラブの先でかろうじて空中捕球し、着地してから1m先にあった2塁ベースを踏んだ。 飛び出していた2塁ランナーが戻れずに瞬間ゲッツー。同時にゲームセット。 毎年恒例の松原のお墓参りをした後、やるき茶屋でのOB会は自然と盛り上がりました。 盛り上がりすぎたのか、時間が無くなり恒例のOBの挨拶は無し。 締めの挨拶1人だけ、ということで当日のMVPが短く挨拶しただけでした。 (青木(現姓小林)慎司 編)