野球シミュレータはエキスパートシステムの実験用として作成したもので、 1チーム25人までの各種データを2チーム与えることで対戦を行うことができる。 ユーザは監督となり、先発メンバーの決定や攻撃の作戦の決定や選手交代を 行うことができる。
野球の試合の入力ツールは、試合の様子をスコアブックにペンで記入する代わりに コンピュータにキーボードで入力していくものである。キーボード入力は 簡単なコマンドを用意し、キーボード入力に慣れていないユーザにも比較的 使いやすいよう考慮したつもりである。入力された試合は、筆者が設計した コンピュータ内での野球表現形式でファイル出力され、それをもとにデータ集計 ツールを用いてその日の個人成績を即座に計算させたりもできる。
作戦シミュレータは、試合中のある状況において各作戦(攻撃の作戦)を実行した場合に どういう結果が出るかを、選手のデータをもとにシミュレートするものである。 入力ツールが組み込まれている。実際に、筆者の母校である神奈川県立光陵 高等学校の野球部で試行させてもらったことがある。成果があったかどうかは なんとも言えないが、監督の杉山敬一郎氏はわりと買っていた印象である。