(山口陽三筆)
新卒での入社から勤続25年。正確にはグループ会社内での転籍があったので 同じ会社での勤続ではなかったのだがカウントは継続してくれるようで、 5日間のリフレッシュ休暇をもらうことができた。結婚後、特に子どもが 生まれた後は一人旅の趣味もほとんど実践することがなかったが、 小学校4年生・1年生になった二人の娘の入浴と寝かしつけが、今年の途中から 「自分たちでやるからいい」ということになり、夜に家を空けることの ハードルも下がってきた。家族の理解も得られ、ひさしぶりの一人旅に 出ることができた。
行き先が富山県であるのは、行ったことがない都道府県もだいぶ減ってきて 特に本州の中では富山・和歌山・鳥取くらいになってきたからその中 から選んだというのが理由だ。富山に行くとなってその中のどこに行くのか というのはピンと来なかったが、少し考えて合掌造りが世界遺産になっている ことや黒部ダムがあることなどは思いついた。結果的に黒部ダムはアクセスの しやすさや時間の関係などであきらめはしたが、温泉をからめながら プランを練った。その過程では結局、「行った球場リスト」、 「訪れた甲子園出場校リスト」に 載せられるところも探してしまうのはもはや習性なのか。
11月19日(火) | 11月20日(水) | 11月21日(木) | |
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6:00 | 富山着 | ||
富山商業高校 | 起床 | ||
7:00 | 起床 | 朝食 | |
県営富山野球場 | チェックアウト 黒部川電気博物館 | ||
8:00 | 朝食 | 朝食 | 宇奈月温泉→舌山 (富山地方鉄道) |
富山→福岡 (あいの風とやま鉄道) | 舌山から徒歩 | ||
9:00 | 福岡高校 | 黒部市宮野運動公園野球場 | |
高岡西部総合公園野球場 | チェックアウト | 黒部宇奈月温泉まで徒歩 | |
10:00 | 西高岡→新高岡 (あいの風とやま鉄道・JR) | 上梨→城端 (世界遺産バス) | 新幹線で帰路へ |
11:00 | 休息 | 城端→富山 (JR・あいの風とやま鉄道) | |
12:00 | 昼食 | 昼食 | |
13:00 | 富山→東富山(あいの風とやま鉄道) 東富山から徒歩 | ||
13:30 | 新高岡駅→西赤尾 (世界遺産バス) | 富山市民球場 (富山アルペンスタジアム) | |
14:00 | |||
東富山まで徒歩 | |||
15:00 | 「岩瀬家」 (土産) | 東富山→東三日市(滑川経由) (あいの風とやま鉄道・富山地方鉄道) | |
桜井高校 | |||
16:00 | 東三日市→宇奈月温泉 (富山地方鉄道) | ||
16:30 | 西赤尾→上梨 (世界遺産バス) | ||
17:00 | チェックイン | 土産 | |
風呂 | チェックイン | ||
18:00 | 夕食 | 風呂 | |
夕食(外食2軒) | |||
19:00 | |||
20:00 |
夜行バス
富山入りの方法をどうするかと考えていたが、朝の到着で時間を有効に使えることと
安く済むこととで夜行バスにした。安いことを理由にした夜行バス利用は
特に若いころには多用していたが、思えばひさしぶりだ。帰省時期でもなく週末でもなく、
東京発富山行きの夜行バスなど利用する人がどれだけいるのだろうかと
思っていたがほぼ満員だった。出発が東京駅であって人が集まりやすいこと、
富山は経由地ではあるが終点は金沢であること、新型コロナウイルスも5類移行となって
人の流れも盛んになってきたことなどが理由だろうか。
乗車地点である八重洲口鍛冶橋駐車場はあちこちへのバスが
出発するので人でごった返し、ようやく乗ったバスもほぼ満員。
窮屈なシートにもたれかかって早々に寝た。
最初の富山は高校野球?
東京から富山までがどういう陸路で行くのかあまり想像がついていなかったが
長野県らしいインターには休憩で寄った。早朝6時過ぎの富山駅着。
遅れも十分あり得るだろうと思っていた中では予定よりやや早い
くらいの到着はありがたかった。JRで1駅の西富山駅に向かう。
ただしいきなりの小さなハプニング。富山駅をICカードで入構したものの
西富山駅が無人駅。清算をどうするのかと車掌に聞き、手書きで
なにやら書いた証明書を渡され、どこかの有人駅で清算してください、
ということになった。新幹線も止まる富山駅から、1駅外れただけで
無人駅かと、少々先行きが不安になる。ましてやここは甲子園常連校の
富山商業高校の最寄り駅になるのではないのか?
それなりの人数の高校生だって利用するだろうに...ともやもやは晴れず。
折しも小雨が降り続きさいきん購入した運動靴は以前のものよりも
水が浸透しやすく足元も気分が悪い。富山商業高校に向かう道中は何もない
(道と田んぼ、たまに家)。不安いっぱいの富山スタートとなった。
到着した富山商業高校も微妙であった。高校の場所としては間違いない。 野球部のグラウンドの形をした一帯も敷地内にあるので野球部が ここで練習しているのだろうとも思う。しかし一般道に面していて ボールが容易に出てしまう地形であるわりにネットも高くない。 側溝に転がっているボールが軟式球だったりもする。同校には 硬式野球部と軟式野球部が存在していて、軟式野球部はここで練習する けれど硬式野球部は別の場所に専用のしっかりした野球場がある、 という仮説は容易に頭の中で描いた。特に甲子園常連の強豪校であれば ありがちな話である。だから事前にインターネットでも調べて、 やはり他にグラウンドはなさそうだと確認はしていたのだが この場からもあわてて確認してみる。が、やはり他に見つかりそうにない。 ひとまずは写真を撮り、ここが富山商業高校野球部のグラウンドと 信じて、あとにした。
続いて目指すは県営富山野球場。最寄り駅とされる駅が異なるので 気づくまで時間がかかったが、富山商業高校と県営富山野球場は歩ける範囲内だ。 甲子園予選で主に使われる球場と県内有数の強豪校が目と鼻の先 というのは不思議とそこそこあることに気づく。県岐阜商業高校と長良川球場、 大社高校と浜山公園野球場...。
総合公園内の野球場には着いたが11月だし朝も早いし、球場が開いている わけでもなく中を見ることはできず。外周を一周まわったが木々に さえぎられてなかなかよい写真も撮れなかった。なお富山商業高校から 県営富山野球場に向かう中できれいな虹の写真を撮ることはでき、 それはちょっとした収穫だった。気持ちも少し晴れた。
高岡へ
市電で富山駅に戻り軽く朝食。次に目指したのは福岡駅だった。
あいの風とやま鉄道という電車に乗った(富山に「福岡」という地名がある)。
もともと合掌造りの五箇山への交通手段を探る中で、アクセスは富山駅ではなく 高岡駅ないし新高岡駅からのバスになることを知った。 つまり拠点となるべきは富山市ではなく高岡市。夜行バスも最初から高岡で 降りることにしてもよかったものを富山での見学(富山商業高校と 県営富山野球場)を含めるために富山で降りたものだった。 そうしたときに高岡の中での野球場と甲子園出場校を探り、 あいの風とやま鉄道沿線に高岡西部総合公園野球場と福岡高校を 見つけ出したものだった。もともと名前が通っていた富山商業高校を 訪れたのとは違い、旅程に入っている土地で甲子園出場の経験がある 学校を探して見つかったのが福岡高校であり、そもそも知らない高校だった。
着いた福岡高校は授業が始まったくらいの時間帯だったのか 校舎の外には生徒はおらず。特に誰にも会うこともなく校舎奥の グラウンドにたどり着き、写真を撮って出てきた。敷地としては 広いと思うが、まあ、普通の学校のグラウンドだった。 福岡駅に戻り、あいの風とやま鉄道に1駅乗った西高岡駅から 今度は高岡西部総合公園野球場へ。総合公園なので野球場以外も 遊具つきの広場などもあるが、野球場は「ボールパーク高岡」なるしゃれた 名前もついている。新しそうだ。これまた中に入ることはできなかったが フェンスをよじ登って球場内を撮ることもできた。
福岡高校グラウンド | ごく普通なかんじ 民家も近くネットはしっかり張っているが 照明設備などはない |
高岡西部総合公園野球場-1 | 遊具つきの広場も |
高岡西部総合公園野球場-2 | 入口には「ボールパーク高岡」 |
高岡西部総合公園野球場-3 | フィールド内の様子 |
西高岡駅に戻り、電車で高岡駅を経由して新高岡駅へ。 「浦和」「西浦和」「北浦和」「中浦和」...ではないがややこしい。 昼食に予約していた「すし処 鳴海」は12時であり、まだ時間はあるので 駅構内でしばし仮眠。夜行バス内の睡眠だったのでちょうどよかった。
富山湾鮨
せっかく一人旅に出るならと、調べたのは温泉と食。温泉の方は
一応2泊目の宇奈月温泉は押さえた。食の方はどうか。
富山でおいしいものは何なのかと調べたところ、富山湾鮨が
見つかった。富山湾のネタを10貫、それぞれの寿司屋なりに
アレンジして出してくれるらしい。楽しみにはしていたのだが
かなり日が近づいてから、店によってはなかなか予約も取れない
とかけっこうな行列になるとかいう情報も見たりする。
あわててよさげな店(おいしそうかつ高くなさすぎ)を探し回って
電話で予約できたところが新高岡駅近くの「すし処 鳴海」だった。
一見、普通の一軒家に見えるお店に到着。あとから来たお客さん、
たしかに予約がない場合は「入れるけれどかなり時間はかかります」
といった対応をされていたので予約は正解だった。今回の旅程は、
交通手段である電車やバスが1時間に1本といった頻度であるものも
多かったので1個1個を逃すことができないし、逆に少し時間を削って
1本早いものに乗車できるとだいぶゆとりができたりするので
意外と時間はシビアだった。
鳴海での富山湾鮨は、1貫ずつお魚の名前は言ってくれたものの ほとんど覚えていないが、お椀も含めてすべておいしくいただいた。 富山湾を堪能。
富山湾鮨-1 | |
富山湾鮨-2 | |
富山湾鮨-3 |
合掌造り
昼食後に新高岡駅から世界遺産バスに乗りここでも仮眠。
五箇山に向かった。1時間以上を走って「西赤尾」というバス停に15時着。
バス停すぐに、国指定重要文化財の「岩瀬家」という合掌造りの家がある。
見学料を払うことで家主が説明をしてくれる。
雪下ろししやすいようにこういう屋根の形になっていること、
柱の木は同じサイズ(30cm角)で切られて組まれていること、
本来利用が許されない欅だけど幕府(?)の作業で多くの人が
泊まる場所として建てられたから使うことができていること、
世界遺産登録の経緯、白川郷の方の合掌造りとの違い、等々。
3階から5階では養蚕の作業所だったとかではしごでのぼって
見学することもできる。蚕のことは詳しいわけではないが
母校(大学)はかつて繊維系の学問が行われていた系譜もある
というような話も家主としつつ、上階も見学させてもらった。
世界遺産として登録されているのはここ五箇山と岐阜県の白川郷の
合掌造りを合わせてではあるが家主は何となく白川郷の方に
対してライバル心もあるように見えたのもおもしろかった。
見聞きしたから何?、と言われてしまえばそれまでかもしれないが、 ここに来ないと見たり聞いたりできないことを経験できた。
岩瀬家-1 | いろり ここでお茶をいただきながら説明を聞ける | |
岩瀬家-2 | 壁の飾りも精巧 | |
岩瀬家-3 | はしごで上階へ | |
岩瀬家-4 | 養蚕の作業場 | |
岩瀬家-5 | 家内に飾られている模型 | |
岩瀬家-6 | 外からの風景 | |
岩瀬家-7 | 外からの風景 |
宿泊
世界遺産バスで少し戻り「上梨」というバス停へ。そこから歩いて
宿泊先「五箇山荘」にチェックインした。こちらは旅館のような
ところなのだが当初はここに泊まることを考えていなかった。
合掌造りの宿を紹介しているサイトが
あって郷土料理を出してもくれるというので、そういう
ところに泊まってみたいと思っていた。どこも3部屋6人程度まで
なので限りはあるとはいえどこか泊まれるだろうと思ったら
どこも満室。平日の火曜日の宿泊でなぜそんなに埋まっているの
だろうと思ったが岩瀬家での話の中でなんとなくわかってきた気がする。
観光が戻り、インバウンドの客数も増えてきているらしい。
なるほど、外国人がこぞって合掌造りの家に泊まっている
光景は、直接見てはいないがなんとなく想像できる気はする。
ここではさすがに外に飲み歩きに出るわけにいかず(そういう店もない)、 旅館での夕食とした。これはこれで和懐石でおいしくいただけた。 温泉でもあった(「五箇山温泉」)。
アルペンスタジアム
まんなかの日となる11月20日は、目当てという目当てが何になるか
というのはなかなか難しい日だった。温泉に宿泊予定なので温泉には
入る予定だがそれは夜にチェックインした後の話だ。世界遺産バスの
時刻表のおかげで10時前まで五箇山荘に滞在しているしかなく
そこから城端駅を経て富山駅に向かうので午前中はつぶれてしまい、
まとまった時間や大きな目的は設けにくい日だった。
その中でも楽しみにするとしたら「昼食にもう1回寿司」と、
富山ではもっとも有名というかプロ野球(NPB)の公式戦も行われることがある
アルペンスタジアム(正式名は富山市民球場らしい)の見学かな、と思っていた。
五箇山荘にあった朝刊数紙 | 富山新聞と北國新聞、"「あの日」を分かち合う"のコラムは同じ 共同通信配信記事かな? |
近くの渓谷 | 空、山、川 |
五箇山の留置所-1 | 厳寒な自然環境は罪人の留置所にも適地? とても小さい小屋 不自由だが地元民との交流はあり 罪人が地元民に教育するなどの貢献や交流があったとか |
五箇山の留置所-2 |
かくしてまずは予定通り富山駅に着いたあと、目当ての寿司屋へ。 予約云々の懸念もあったので確実に入れそうな大きいところにした。 結果的に富山湾鮨ではなく海鮮丼にはなったが、 これもおいしくいただいた。あいの風とやま鉄道で東富山駅へ。そういえばここも無人駅だった。 ここからアルペンスタジアムまでの道のりも特に何もなく(薬局と病院はあり) 荷物もあるので疲れてしまったが、球場はよかった。ここもシーズンオフ ゆえ閉鎖状態かつ一部改修中で立ち入れない箇所もあった。 ただし入口自体は開いていたので関係者のふりをして中に入り、 本部室から球場内を撮影したり、ベンチ裏から球場内を撮影したり することもできた。監督室、コーチ室、ブルペンなど、フィールド以外の 設備もしっかりしたものがそろっており、プロ野球の公式戦が 開催されるのもなるほどと思わされた。来てよかった。
アルペンスタジアム潜入-1 | ベーブルースも富山に来たという説明パネル |
アルペンスタジアム潜入-2 | 「社会人野球を観に行こう」のポスター 関係者としてはうれしい |
アルペンスタジアム潜入-3 | 監督室(隣のコーチ室も同じ造り) 畳とテーブルのシンプルな造り |
アルペンスタジアム潜入-4 | 本部席からフィールド撮影 |
アルペンスタジアム潜入-5 | 一塁側ベンチからフィールド撮影 |
アルペンスタジアム潜入-6 | 一塁側ベンチ内 |
アルペンスタジアム潜入-7 | ブルペン(室内練習場) 工事作業員がいてうまく撮れなかったが広そう |
甲子園出場記念
富山アルペンスタジアムから東富山駅に戻り、宇奈月温泉駅を目指す。
あいの風とやま鉄道で滑川駅へ、そこで富山地方鉄道に乗り換える。
この途中(黒部市)に野球場や甲子園出場校があるか探したところ、
宮野運動公園野球場と桜井高校が見つかった。電車の本数的に同じ日に
両方は無理なので20日に桜井高校、21日の帰り道の途中で宮野運動公園野球場
というプランにした。
東三日市駅というところで途中下車して桜井高校へ。それほど遠くなかった。 桜井高校というところは申し訳ないが知らなかった。着くと夕方ゆえちょうど 野球部の練習が始まりそうなところだった。これまでのように早朝では ないので部員と鉢合わせと言った状況になり、気ままに写真を撮るのも 気が引けた。甲子園出場が平成19年、それを記念して造られたとの ブルペンがあった。記念碑が校内に建っていたりするのはこれまでも いくつかの学校で見たが、こうして直接後輩が長く利用できる贈り物も よいではないか。ざっと見たかんじ、部活動に取り組む部員数は15人 程度のようで今年のチームが甲子園出場を果たすのは難しいのかも しれないが、どんな結果を残すのか気にしてみたいと思えた。
宇奈月温泉
富山地方鉄道終点で宇奈月温泉へ。駅周辺にブロンズ像が多い。土産物屋によって
ちょっとした土産を買って、宿泊予定の「フィール宇奈月」にチェックイン。
夕食は外食に出る予定で、朝食だけのプラン。フロントで周りの飲食店を
聞くと、マップとともに夜に開いている店、開いていない店、なども
丁寧に教えてくれる。まあ平日の夜だし、開けていない店もあるのだろう。
新幹線の駅名として「黒部宇奈月温泉」駅があるものの、ここ「宇奈月温泉」駅に
来るには「黒部宇奈月温泉」駅から徒歩圏内の富山地方鉄道「新黒部」駅から
電車でも30分(10駅)ほどは離れておりアクセスがいいわけではない。
近くなくても観光地の名前を新幹線の駅名に冠するのは常套手段かもしれないが、
まあ、温泉地としてそこまで栄えなくても仕方ない気はする。
なんだかんだで夕食は、富山の郷土料理とはならなかったが焼肉とビールにすることにした。 フィール宇奈月で温泉に入って外に出かけ、焼肉とビールを堪能。 2軒目に富山ブラック(ラーメン)を出している店にも寄ってラーメンを いただき帰ってきた。疲れて就寝は早かった。
宇奈月温泉駅にて-1 | 歓迎 |
宇奈月温泉駅にて-2 | ブロンズ像と温泉噴水 |
夕食-1 | 「焼肉七厘」で焼肉 |
夕食-2 | 「酒と肴とラーメン おかめん」で富山ブラック |
翌朝のプランをどうするか。黒部市内の野球場、宮野運動公園野球場は 残っていたがそれ以外は帰るだけ。電車の本数的に何かを入れると ロスの時間も増えてしまう。と言っても黒部らしいものをほとんど見ていない。 朝のチェックアウト後、超特急で駅近くのやまびこ展望台と 黒部川電気記念館を さっと見て8時過ぎの電車に乗った。
やまびこ展望台から-1 | トロッコ電車の線路 |
やまびこ展望台から-2 | トロッコ電車の線路+川 |
黒部峡谷鉄道「宇奈月」駅 | トロッコ電車の始発駅 富山地方鉄道終点「宇奈月温泉」駅の隣に黒部峡谷鉄道(トロッコ)の始発駅 |
黒部川電気記念館にて | 発電の模型 |
宇奈月温泉駅にて | サルの親子 |
MIYANO STADIUM
富山地方鉄道「舌山」駅から宮野運動公園野球場へ。これまた徒歩でそれなりの
時間がかかるうえに坂道でそこそこのスピードでトラックが横をすり抜け、
ストレスのある行程であった。やはり筆者の旅は「一人旅」であるべきで、
妻なりもう少し大きくなった娘なりと「二人旅」をしたいと思っても
この行程にお付き合いはしてくれないだろうなと強く思う
(まあそのときは野球場巡りにならないのだろうが)。
球場はまたも中に入ることはできなかったものの昭和期に甲子園球場から
ポールが寄贈されたことが球場内に展示されているなど、
歴史を感じさせる球場だ。それでもバックスクリーンには「MIYANO STADIUM」
と表記されているなど今風な雰囲気も感じさせる。
高校野球の予選で使われている球場のようだが、アクセスはなかなか大変と感じた。 選手にしろ応援団にしろ、高校生が来場するには自動車というわけには いかないだろう。あとあと「舌山」駅ではなく、新幹線の「黒部宇奈月温泉」駅 からも同じくらいの時間で徒歩可能であることは気づいたが、まあそこそこ 距離もある。富山市や高岡市の高校から、まず「黒部宇奈月温泉」駅に 来ないといけない。駅からの徒歩も田んぼの中やハイスピードトラックが 横切る坂道を通っていかないといけない。バスがありそうな気配もない。 駅からのアクセスは富山アルペンスタジアムも似たものだが(あちらの方が道は平ら)、 なかなか大変だ。
宮野運動公園野球場-1 | 衣笠、高橋慶彦などなつかしい... |
宮野運動公園野球場-2 | 古そうだが開放感ある バックスクリーンには「MIYANO STADIUM」 |
富山地方鉄道の車窓から | 空と山と田畑 こういうかんじがすごく多い |
「舌山」駅からの道中 | 「名水の里 黒部」 |
「黒部宇奈月温泉」駅 | 何もない中にド〜ンと新幹線駅ができたかんじ |
黒部アクアフェアリーズの選手紹介 | Vリーグから遠ざかって10年以上、 さすがにどの選手も知らない... |
曇り空
勤続25年であることと直接は関係ないが、勤務先での立場としては
今さら(この年の4月から)管理職となって部下ができた。自分のチームを
持つことになってチームとしての成果が出ているのかということと
部下を成長させることができているのかということを、日々
気にするようになっていた。むろん、管理職になったその日から
いきなりそれらができるようになるわけでもなく1年もたたない中で
いきなり結果が出るわけでもなかろうとは思うもののこちらから
最初から言い訳するのも違う気もするし...。そんなもやもやも
抱えながら、まさに頭の中が曇り空という中でそれらをリフレッシュ
できればとの期待もかけた富山行きだった。いきなり全部が
晴れたというわけでもないものの不在時を部下たちは協力し合いながら
フォローしてくれた。「曇り空に一筋の虹」それは直接的には
富山商業高校近くで早朝の小雨の中で見た光景ではあるが、
この旅全体を象徴する表現ともなった。